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  カモミールいつものこんな感じで働いています。そして毎日の様子:少しずつ違う仕事内容お買い物かご


 
僕は毎日はこんな感じで働いています。ここではごくごく普通の1日がどんな様子で過ぎていくかお伝えしようと思います。私のところではありませんが、会社で言うところの営業日報です。工場で言うところの作業日報です。日によって少し違いますが、時々飛び込みの用事を交えながら、仕事内容もご紹介します。

窯のフタを開けることから始まり、フタを締めて1日が終わる。

〜写真は仕事場の様子です〜


 起床・・・毎日いつも6時には起きます。まず、きのう焼成した窯の冷ましから始めます。800度まで上げて焼成しているので、徐々に冷ましていきます。夏は外気が暖かいのでなかなか冷めませんが、冬ははやく冷めていきます。窯のフタを10cmぐらい開けると窯に中は真っ赤になって燃えています。そのあとだいたい1時間ごとにフタの間隔を広げていきます。コーヒーを飲みながら6時半ごろ配達される新聞を読んでいるうちに子供たちが起きてきて、朝ご飯を一緒に食べます。朝はいつもこんな感じのスタートです。1回目のメールチェック。

棚板とつく絵付け用の棚板とつく    1個ずつ手作業で行います。←絵付け作業

 午前中・・・出荷する製品の梱包、荷造りをします。ほとんどは昨日の窯の製品です。今日の窯はまだ熱くてとても触れないので、在庫になっている製品や昨日のうちに窯から出ている製品の出荷準備です。ほとんどはカートン(ダンボール箱)に入れて梱包しますが。お皿は30枚、50枚単位で、しばりあげ、そのままダンボール板で巻いて(巻きボール)荷造りします。寿司の海苔巻みたいにします。出荷先、納品書などを作って運送会社の集荷の便にのせます。集荷は定期で午後便と夕方便の2回あります。この梱包作業をしながら、朝から冷ましている窯のフタを徐々に開けていきます。お昼近くには、軍手をはめて何とか触れるようになるので、今度は製品を窯から出していきます。お昼前に2回目のメールチェック。

  転写切り⇒転写紙を切っています。    ピンの山←ピンの山

 絵付けは・・・転写紙の絵付け作業は家族の者が全部やります。よほど忙しくならないと私はほとんどやりません。見本を作ったり、難しい仕事くらいをするくらいです。金線、絵の具線は父親がおもにやります。これも私もやりますが、見本や父親ができない時くらいです。またたくさん注文がきた時は、自分のところでやり切れない場合は、他の絵付け屋さん(外注さん)で絵付けをしてもらいます。作業性の悪いもの、絶対納期のものなどは残業をして間に合わせます。朝からこうして絵付けしたものを夕方まで積んでおきます。そして窯に順番に入れていきます。

白生地の在庫→皿は縛って積んであります。    いろいろな転写の在庫です。←転写紙の在庫

 商品の仕入れ・・・全部私の仕事です。商売の中で注文をくれるお客さんが一番大事ですが、同じくらい大事なのが仕入先のお客さんです。私にとっては同じようにお客さんです。仕入先に可愛がってもらわないと、いろいろな無理を聞いてもらったり、急な話にも耳を傾けてくれません。大切なことは約束を守ることに尽きます。何よりも信頼関係が一番です。仕入れるものは生地(お皿、カップなどの磁器製品)転写紙、絵の具、梱包材料、焼成部品などです。特に生地、転写はお客さんの納期の関係で事前の手配から一番気をつかいます。ここで遅れてしまうと、絵付け作業が手間取ります。絵付けは手仕事なので、1日にする仕事量は時間で増やすしかできないません。メーカーさんが遅れても責任は私になります。また新しいデザインをオリジナルで作ると生地も転写も早くて1ヶ月、時間のかかるものは3ヶ月くらいかかります。仕事は何より段取り、準備、手配で8割がた決まります。仕入先は作っている製品によってメーカーさんが違ってきますので、瀬戸、多治見、土岐、、と様々です。地元の「陶町」が最も多いけど、ほとんど毎日午後から何らかの商品の仕入れに出かけます。

 窯2基分の配電盤→窯の配電盤    皿をこのはしご上の間に入れて焼く。←絵付け用のさし

 窯入れ・・・午後、製品の仕入れや見本の依頼、打ち合わせなどに出かけます。時間のある時などは本屋さんに寄ったり、電気屋さんに寄ってしまうこともしばしばです。とりあえず用事を済ませ、夕方家に戻ると朝から絵付けした製品が並んでいるので、1個1個窯に入れていきます。焼成具合でいろの出方が微妙に変わってきますので、製品によって窯に入れる場所を考えながら入れていきます。この時間は私にとって、とても好きな時間です。1日の終わりなので、少し疲れていることもありますが、部屋の渕に好きな音楽を流しながら、自分のテンポで、あれこれ他愛もないことを思いながら、窯に入れていきます。

絵をつけて積んであります。 絵付け商品を窯に⇒絵付け窯

 明日の準備・・・窯を入れ終わると明日の支度です。明日の絵付けの内容を家族の者にわかりやすく箇条書きにしておきます。その書いた紙を見ながら次の日、絵付けをするわけです。その作業に必要な生地はその日の仕入れや在庫から揃えておきます。そして夕方6時か7時頃に窯入れの電気のスイッチが10時に入るようにタイマー予約をします。窯は10時からの深夜電気で焼きます。そしてまた翌朝6時に起きて窯のフタを開けます。途中アクシデントやトラブル、飛び込み注文などいろいろありますが、普段はこんなふうにして1日が過ぎていきます。ここで3回目のメールチェック。メールチェックは朝夕夜のだいたい3,4回ぐらいです。仕事で手が空いている時や、忙しい時は夜にページの更新・メールの返信をしています。

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